2010年9月15日水曜日

上から下へ Ⅰ






富士山山頂から歩いて伊豆湯河原の海を目指す。そんなことをやってみた。

男4人、4日間歩き通した旅。ざっと行程を説明する。
 
1日目:朝8時、新宿駅に集合。高速バスを使って富士山5合目(吉田ルート)へ。登山開始。8合目途中の山小屋に宿泊。

2日目:深夜2時、山小屋を出発。5時過ぎの日の出を山頂で眺める。旅の始まり。徒歩で1合目まで下り、富士吉田の浅間神社前を通る国道に出る。国道沿いのキャンプ場に宿泊。

3日目:朝5時半、キャンプ場を出発。国道を歩く。山中湖畔、別荘地を抜け、篭坂峠を下る。自衛隊演習場を横目に御殿場市街地へと入っていく。乙女峠を越え、箱根仙石原へ。ゴルフ場の間を抜けるサイクリングロードを歩き芦ノ湖へ。湖を半周し、元箱根の宿に宿泊。

4日目:朝9時、宿を発ち箱根町から湯河原へと続く道路、椿ラインを歩き続ける。午後4時、湯河原温泉に到着。日の沈む頃、海へダイブ。





 1日目、新宿駅に集合した頃が懐かしく感じられる。本当に歩けるのかという不安を抱きつつ、頭のどこかではこの旅を楽観していた。この日は富士山5合目から8合目までと、歩いた距離は4日間の中で最も短く、着くべくして着いた、と言える。苦になったのは眠気と他の登山者くらいなものだった。




 眠気は前日からの睡眠不足に加え、富士山の無難な登山ルートを単調なリズムで進むことでさらに増加した。ふらふらしながら歩を進める自分の姿がなんとも情けなかった。富士山には登山者が多い。行列になってツアーで登ってくる人々をはじめ、若者、家族連れ、カップル、年配の方、とにかく人という人が登山道を埋め尽くしていた。登山をしているのに都会の駅の階段を上っているような感覚すら覚えた。下を向いて歩くには、辛い山だった。ただ、振り向けば雲海や八ヶ岳、アルプスといった景色が広がり、眺めに飽きることはなかった。就寝前、山小屋から見た空の色の鮮やかさが忘れられない。橙、紺碧、緑、空はたくさんの色があることを知った。

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